有限会社二葉不動産

2020年10月13日

【高齢者様の住宅相談】ケースバイケースです。決して全くダメではありません。

こんにちは二葉不動産の原です。

 

【高齢者様の住宅相談】

 

弊社では高齢者様の住宅相談がよくあります。

 

高齢者様とは何歳でしょうか？？とても失礼なことでありますが、私共としては65歳以上と判断させていただいております。

 

理由は仕事を引退し、年金の受給が始まったので、年金受給者＝高齢者という判断です。しかしながら年金を受給しても仕事をしている方は世の中たくさんいらっしゃいます。弊社でも80代の従業員、70代の従業員が現役で働いておりとても元気です。

 

だから高齢者様に対してそこまで抵抗がありません。ただお住まい探しとなる場合は弊社だけでなく、貸主様の判断も加わってきます。貸主様が「ダメ」と言ったらそこで終了です。

 

理由はさまざまですが、一番言われるのは「室内で倒れてしまったら」「火事がおきてしまったら」などのことが心配されます。そのため弊社としても対策をしております。

 

【緊急連絡先は住む場所から近くないと難しい】

 

上記のように「何かあったら」をとても心配します。私共も日頃巡回をしておりますが、室内に勝手に入ることはできません。毎日電話するわけにもいきません。そのため、何かあった場合は緊急連絡先の方がすぐにお住まいに急行していただくことになります。そのため弊社としても緊急連絡先の近くに住んでいただくことをお願いしております。判断としては現地まで1時間以内と考えております。ただし貸主様によってはＮＧもございますので、すべてではないことをご了承ください。

 

【ある一定の年齢を過ぎた方は火災保険のプランを変える】

 

弊社ではもしものために火災保険（住宅総合保険）に含まれている高齢者対策として「孤独死による荷物搬出費用」「特殊清掃費用」を出してもらうプランをお願いしております。大変申し訳なく不快な気持ちになるかもしれませんが貸主様も経営者です。もしものことがあったらかなりの費用が掛かります。この費用は基本連帯保証人様か緊急連絡先などの親族の方に請求されます。

 

残念ながら室内でお亡くなりになった方（孤独死）を私は何件も見ております。警察を通じて親族の方に連絡し、迎えにきてもらうわけですが、私共としても勝手に契約終了はできません。荷物を搬出していただき、清掃をしてもらい鍵を戻してもらった時点で契約終了となります。それまでの家賃も親族の方に負担していただきます。

 

もしもの時の保険です。起きてしまった場合には少しでも費用を出してもらえるための措置としてお考え下さい。

 

【高齢単身者の方は賃貸保証会社の加入を】

 

夫婦や家族で入居するのであれば問題ないのですが、一番気になるのは高齢者様の単身入居です。弊社としても対応しておりますが賃貸保証会社の加入をお願いしております。単身の方には親族が疎遠になっており、連帯保証人様になっていただける方、緊急連絡先すらない方もいます。そのような方には賃貸保証会社をお願いして審査した上で貸主様の了承をいただいております。

 

【お住まい探しの場合は不動産業者様へ】

 

高齢者様のお住まい探しの場合は、まず不動産業者様にご訪問ください。電話やメールではだめです。ほぼ100％お断りされます。なぜかというと顔などや健康状態が電話やメールでは見えず、年齢だけだからです。まずは不動産業者に訪問して「自分はまだ元気だ。収入等や緊急連絡先もいるよ」とアピールしてください。

 

不動産業者も人間です。お会いしてお話すれば、「この方のために頑張って交渉しよう」と思ってくれるかもしれません。中には会社の方針で年齢制限がある会社様もあります。そのような場合は地元で長く経営している不動産業者様に訪問されてはいかがでしょうか。古い不動産業者様は長く物件を扱っている分、管理等をしている物件に高齢者様がたくさん住んでいて対応に慣れていることが多いからです。

 

雑談ですが、弊社で一番長く住んでいて更新している方は24回（48年）の方です。当時は30代でしたが、今では78歳です。年数がたてば入居者様も年をとりますね。

 

または不動産協会が主催している「居住者相談」に行ってみてください。ほぼ高齢者様の相談です。私も対応したことがありますが、しっかりと自分の状況を伝えて協力してもらう方法もありますよ。

 

このようにお住まい探しはケースバイケースです。決して全くダメではありません。説明したことを知らない方が多いことからブログに書かせていただきました。

 

参考にしていただければ幸いです。