2021年02月11日
【賃貸物件は「灯油ストーブ禁止」】契約書に記載しているのはなぜでしょう。
こんにちは二葉不動産の原です。
【賃貸物件は「灯油ストーブ禁止」】
賃貸借契約書の契約約款に「灯油ストーブの使用は禁止」と記載されております。これは東京・神奈川の宅建協会の書式で賃貸物件では使用禁止と定められております。(他の県でも禁止になっているようですね)
なぜでしょうか?
【かつて火災事故が多く起きたから】
一番の理由は「火災」によるものです。灯油はご存知のように発火性の高いものです。もし漏れたり、倒れたり、または灯油ストーブの上で服を干したり、バタートーストを焼いたりすると危険です。みなさんの実家では利用したことがあるかもしれません。広い邸宅で自己所有であればいいのでしょうが賃貸は禁止されております。
特に冬場の使う時期が危険といわれております。
【一酸化炭素中毒の危険性】
灯油ストーブの危険は一酸化炭素中毒の可能性があることです。実家では灯油ストーブを利用していますが、かならず窓をあけて換気しております。これが閉め切っていて大人ではなく子供だけがいたとしたらすごく危険です。死亡事故になりかねません。
【結露が起きやすい】
灯油ストーブはかなりの短い時間で暖かくなる性質上、結露も起きやすいです。結露はサッシ周りなどにカビの発生が起きやすく放置すると人体に影響があります。こちらも上記同様換気をしなければなりません。
【NPOの調査では】
ナイトという製品評価技術基盤機構というNPO法人の調査によりますと、
2014 年度から 2018 年度の 5 年間に NITE(ナイト)に通知のあった製品事故情報では、暖房器具 の事故は合計 965 件ありました。そのうち火災事故が 75%(726 件)を占めています。これらの 事故は、10 月から増え始め 1 月にピークを迎えます。人的被害の発生状況をみると、死亡事故は 92 件(108 人)発生しています。被害者数は年代が上 がるにつれて増加し、死亡事故では 60 歳以上が 73%(79 人)を占めています。
製品別の発生状況をみると、石油ストーブ・石油ファンヒーターは 95%(337 件中 321 件)が火災 になっており、他の製品より火災の発生割合が高くなっています。そのうち、35%(119 件)が全焼 になっています。また人的被害は、108 件と暖房器具の中で最も多く発生し、死亡事故は 50 件(57 人)となっています。
特に、人的被害の多かった石油ストーブ・石油ファンヒーターの事 例を紹介します。 死亡事故では、ストーブへの給油時に灯油がこぼれて火災になった り、間違えて給油したガソリンに引火したり、使用中に可燃物が接触 して発火する事故が発生しています。 石油ストーブ・石油ファンヒーターによる住宅の全焼や死亡事故の 多くは、使い方が原因で発生しています。 空気が乾燥して火災になりやすい冬場を迎えている中、以下のポイ ントに注意し、石油ストーブ・石油ファンヒーターの事故を未然に防 ぎましょう。
【灯油ストーブではなく電気ストーブやカーペットを】
灯油ストーブはすぐに温かくなりますが危険が伴います。利用される際には電気ストーブや電気カーペットをご利用ください。
無断で灯油ストーブを利用してもし火災になったら・・・善管注意義務違反で損害賠償となります。火災保険で対応できたとしても借主責任は免れません。注意しましょうね。
なお弊社では電気を利用するオイルヒーターは良しとしております。灯油を入れる必要がないからです。倒れないように注意することとはお伝えしておりますが・・・
【この記事を書いた担当者】
担当 有限会社二葉不動産 原 啓輔
出身 東京都世田谷区等々力
尾山台小学校・尾山台中学校卒
家族 妻・子供3名(子育て中です)
趣味 ドライブ・鉄道・旅行、最近ゴルフを
始めました。
一言 23歳の時より不動産業界で仕事をさせ
ていただき、15年近くになり賃貸
売買ともに経験いたしました。
尾山台に20年以上住んでおりますので
物件だけでなく街情報もご案内します。
尾山台周辺のアパート、マンション、
事務所・店舗の賃貸・売買については
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