2022年12月15日
【アパート立ち退き業務のこと】貸主様、借主様を尊重しつつご対応を。
こんにちは二葉不動産の原です。
【アパート立ち退き業務のこと】
立ち退きは貸主様の事情をまず理解し、リスク等を説明する。
賃貸業務を担当しておりますと、貸主様よりアパート、マンションが建物老朽化のため、賃貸借契約を終えて整理したいという相談が年に数件ございます。
貸主様としては、建物をリフォーム、外壁の塗装、防水工事などのリニューアル工事をしたいと思っても、予算面や今後の相続のことなどを含めてやりたくでもできない事情があります。この事情もよく理解できます。
そうなりますと建物をこのまま維持することが困難となった場合は、建物にお住いの方に退去していただき取り壊しするか、そのままの状態で第三者に売却するかの方法となります。弊社としては基本的に老朽化ですと、後者の第三者にそのまま売却となると金額的や条件が非常に悪くなることから前者をご提案し、さまざまな打ち合わせをしたうえ進めます。
その内容を踏まえて、借主様に対して「建物老朽化に伴う契約終了のお知らせ」という通知書を作成してお送りするわけですが、わが社は事前に借主様に対して終了に伴う退去、いわゆる立ち退きによる借主様が新たに掛かる費用面を考慮して、家賃の一部免除、敷金の返還、引っ越し代の負担などをご提案いたします。(これは地域性や考え方がありますので料金に標準はありません)
これは法律上では、立ち退き費用(立ち退き料)を支払う義務は貸主様にはないのですが、ただ長年住んでいただいた気持ち、またはずっと家賃を支払ってくださったお客様に対して、貸主様の事情により終了するのですからその部分をしっかりと説明し、また条件が合わない可能性があること、トラブルに発展する可能性があることを理解していただく必要があります。
借主様に貸主様の事情を説明し、理解していただくことが必要。
次に借主様に通知した後に、弊社では確認いただいた証として「確認書」をいただいております。条件をご理解いただいた際には返送していただきますが、すべてのお客様がそのままではありません。借主様にも事情があります。ご年齢のこと、費用面のこと、体調面のこと・・・さまざまなことがあります。
この事情もよく理解できます。私としてはこの業務は「一方的に進める」ということが一番のトラブルだと考えております。(これは業務全般にもありますが)しっかりとお互いの話を伺い、報告相談等をして言葉のキャッチボール(意思疎通)をして尊重することが次への道が開けるものだと思います。
片方が協力しないなどがあると、思うように進まず、不動産業者として対応が難しい場合、別の専門家を通じて対応することになり、最悪は誰もが嫌な気持ちになる最後を迎える可能性があります。
私共もどのレベルまでなれば、そのような状況になるかは理解しておりますが、そうならないようにするのが弊社としての仕事だと考えております。
何件か担当しておりますが、一筋縄にはいきません。日々模索しながら対応しております・・・
【この記事を書いた担当者】
担当 有限会社二葉不動産 原 啓輔
出身 東京都世田谷区等々力
尾山台小学校・尾山台中学校卒
家族 妻・子供3名(子育て中です)
趣味 ドライブ・鉄道・旅行、最近ゴルフを
始めました。
一言 23歳の時より不動産業界で仕事をさせ
ていただき、15年近くになり賃貸
売買ともに経験いたしました。
尾山台に20年以上住んでおりますので
物件だけでなく街情報もご案内します。
尾山台周辺のアパート、マンション、
事務所・店舗の賃貸・売買については
お気軽にお問い合わせください。